たまたま知った「スライド制作向上会議 2011 大阪」という勉強会に参加してきました。
◆基本情報勉強会名:
「スライド制作向上会議 2011 大阪」紹介文:(上記サイトより)プレゼンのスライドを見ていて「文字が小さい」「アニメが早くて読めなかった」「背景と字の色が似ていて読みにくい」… そんな「残念な」スライドに悩まされたことありませんか? 「優れた」スライドとはなにか、グラフィックデザインの基本から皆さんと一緒に考える会です
開催場所は貸し会議室でした。
で、そのビルにはコワーキング(という働き方)な方のための
「JUSO CoWorking」という施設(レンタルスペース、オフィス)がありました。
フリーランスの方以外にも、ちょっと集中して勉強したい会社帰りのサラリーマンの方もいる…というようなお話でした。
参加者の方はデザイナーな方が多かったように思います。
机の上にガー・レイノルズさんの
プレゼンテーションzen
などがプレゼン関係の本が参考書として紹介されていました。
講師の
「しかたこうき」さん。
テレビ業界に3年弱いて、その後、フリーランスとのこと。
以下メモった内容です。
◆自己紹介から導入・講師の自己紹介
・しかた こうき(四方 宏樹):漢字ではなかなか正しく読んでもらえないのでひらがなにしている
・2005年からグラフィックデザイナー
・2011年1月からフリーランス
・テレビ番組で使われるグラフィックデザイン
・スタジオのパネル
・テロップ
・マルチスクリーン(スライド)
・フリップ
→4つをメインで仕事をしている
・テロップとマルチスクリーンは1日平均10枚ほど作れる
計算すると6000枚位はスライド(的なもの)は作っていた
・ここ最近、いくつかのセミナー、シンポジウムに出ているが、けっこう残念なスライドが多く、「なんとかできなかったのか?」と考え「テレビの仕事を転用できないか?」と思うようになった
・スライドが良いと話しやすい
・目標:テレビのノウハウで日本のスライドデザインを良くしたい
・今後はこんなことを仕事としてやっていきたい
・スライド制作の受託
・制作ノウハウのセミナー化
◆今日のAgenda・「文字の組み方・色の扱い・画像の扱い・グラフの扱い」の4つのうち、「文字の組み方」と「画像の扱い」をメインで話す
・プレゼンソフト依存の話はあまりしない
◆プレゼンテーションとは?・今回のプレゼンテーションの定義は「提示」「提案」
・スライドの由来:ポジフィルムから来ている
・プレゼンの構成要素ってなんだろう?
・スライド
・テキスト
・画像
・アニメ
・サウンド
・スピーカー
・口調
・身だしなみ
・立ち振る舞い
・キャラクター
・シナリオ
・ストーリー
・数字
・証言
・会場、デモ、照明、サプライズ
これらを含めたのがプレゼン。今回は「スライド」に特化した話
・プレゼンで絶対してはダメなこと
・企画書をスライドに映さない
・とある新製品の発表会で、(小さな字で埋められた)カタログを1枚ずつ写し読み上げるだけというのがあった
・文字が小さい
・1画面に要素が詰め込まれすぎ
◆スライドの作成過程・原稿とラフスケッチを渡されて、そこからPhotoshop作成
・まずはアイデア出し
・企画を考えるならアナログで
・A4紙を縦2つ、横4つ…8マス…にして、左にスライドのラフ、右に話す内容をメモっていくという風にまずは作る
・付箋を使うことで、順序を入れ替えたり、取捨選択が楽になるのでそれもあり。
◆スライド制作で気を付けたい要素:文字・文字の大きさ
・文字が小さいのが文句の筆頭
・どれくらいの大きさが良いだろうか?
・セオリーとして一番後ろの人が読める大きさ
・(本番前に)実際の会場でチェックできればベスト
・無茶苦茶縦長の会場もある
・「後ろ半分の方ごめんなさい」ってなる
・極力大きく
・画面の高さの1/6〜1/8が適当だと思う
・1/6ならほぼ問題なく読める、1/8なら最後尾ならギリギリ読める感じ。
・文字の調整
・長体(ちょうたい)にしてみる
・日本語は正体(せいたい)が基本
日本語は正方形を基準にデザインされていて、それが読みやすいとされている
・文章が長くなり、文字を小さくしないと収まらない場合(基本はスライドに収める)・・・
長体80%とかで調整してみる。
印刷業界などでは90%くらいを下回るとバランスが悪くて嫌がられるらしい。
・(長体をかける前に)文字をツメてみる
・文字間を調整したツメた状態で見てみると(長文の文章でなければ)けっこう読める
なので、ツメる方が長体より読みやすい
・ちなみにツメると、インパクトが出る効果もある。電車の中吊り広告等はたいがいツメている
・そもそも文言を考え直す
・長い文章をもっと短くするという事例を紹介
「会場の良し悪しでプレゼンの成否が決まってしまいます」
↓
「会場の良し悪し プレゼンの成否決める」
・てにをは…を切る
・体言止め
・外来語を置き換える
・コアコンピタンス→強み(文字数が少なくて済む)
・ちなみにYahooトピックは13文字でほぼ統一されているらしい
・2秒間で認識できる文字数が13文字程度
だからこれくらいで認識できるのがオススメ
・句読点はカウント
・半角スペースはカウントしない
・ニュースの見出しもそうなっている
・13文字を目安に考えてみる
13文字にセンテンス、出来事、訴えたいことを収める訓練をしてみると面白い
・オプション:助詞などを小さくする
・「駅前の百貨店で競争が激化」の「の」「で」「が」を小さく
・または強調したい文字を大きくする
・結構手間ではあるが、観ている視点を集めることができる
・フォントはゴシックか明朝
・ポップ体、デザイン体、行書、勘亭流、隷書などは使わない方が良いらしい
・読みやすい。特殊なフォントによっては(デザインの特殊性によって)読み間違いがあったりする
・小説、教科書は明朝体が多い
・ビジネス書はゴシック
・フォントによってはフォントそのものに長体がかかっている場合がある
・見た目で文字毎に調整することもある
◆スライド制作で気を付けたい要素:画像とレイアウト・「なぜ(ゲームの)マリオは左から右へスクロールするのか?」
・人間の視点の動きとして自然だから
・お芝居でも、基本的に主人公(善)が左、敵(悪)が右から現れるパターンが多い
・心理学的に時間は左から右に流れる
・心臓が左胸にあることが関連しているらしい
・(野球の)スコアボードを「左から右」と「右から左」を対比すると、後者に違和感
・相関図でもそうだし、話を進めていく順序立ては左から
・写真と文字の処理
・「プレゼンテーションZEN」などが知られるようになったせいか、写真を全面に出すスライドが多くなった
・それ自体は良いがレイアウトを考える必要がある
・明るい背景には暗い文字、暗い背景には明るい色の文字を配置
・写真の上に「裸の文字」を置くと見えにくくなる
・ドロップシャドーを使ってみる
・袋文字にしてみる
・文字のエッジを付ける
・文字の加工にはPhotoshopなどの有償のソフトウェアでもいいし、
Gimpなど無料のソフトウェアでもいい
・文字を画像として処理して持っていくことが多い
・板を敷いてみる(文字と写真の間に長方形のオブジェクトを挟む)
・雑誌の1,2年のトレンド
・応用として半透明の板などもあり
・半透明だと中途半端なイメージもあるので、お勧めはそのままの板
・写真を使うなら、そのどこに文字が置けるか一緒に考える
・写真の一部を切り取る(トリミング)と空間が使えるので、それもアリ
◆アニメーション・アニメーションが見にくいという苦情も多い
・残念なアニメーションの例
・話と同じ文字がアニメーションでスライドに現れる
・Keynoteで使えるアニメ
・たぶんパワポでも似たようなのがある…と思う
・出現
・映像業界ではカットチェンジ
・結論を出したい時などに利用
・ディゾルブ
・じんわり出てくる
・びっくりさせないなどの配慮がいる
・拡大縮小
・特に縮小(スケールイン)
・ワイプ
・アンビル
・ドンと落ちた時に煙が出てくるのでエフェクトの効果が高い
・派手なエフェクトをたくさん使うのでなく、ここぞという時の1ワードに対して使うのが良い
・まとめ
・アニメはここぞ一番の時に
・たくさん使う場合は地味なアニメで
・アニメの効果範囲の面積にも気を配る
・効果時間は1秒以内
・質疑
・Q:句読点を使う/使わないなどのアドバイスは?
・A:TVでは1文字でもシンプルにするので句読点は避けていた、行の最後には句点を入れなかった
「〜でできる」ようにひらがなが続く場合は読点を入れる
が、「〜で出来る」にする方が多い
・Q:英語は全角?半角?
・A:各デザイナーのセンスだけど…
数字は1桁だと全角、2ケタ以上だと半角というのがあった
日本語の中に英語が出る場合は全角だった
あくまでローカルルールの世界
・Q:(スライドの)カット割りについて意識していることは?
・A:字が読めるか?を意識している。1枚に収めることができないと分かった時点でカット割りを考える
◆その他 今回(ATNDやこくちーずなどでなく)
「Zusaar」を使っていた理由を聞いてみると「facebook連携ができるのと(善し悪しはあるけど)Paypalでの決済もできるから・・・」ということでした。
懇親会でもいろいろ活発な意見交換もあったりして、参加して良かった勉強会でした。
※スライドはそのうち公開されるようです。
#講師、スタッフの方、ありがとうございました。