#運営スタッフ、スピーカーの皆様、ありがとうございました。
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■【基調講演1】(東京会場より中継)
「Fearless Change - 不安を乗り越えて組織改革を推進するには」
Linda Rising
Ustで中継、そしてLindaさんのお話を平鍋さんが訳すという豪華なフォーメーションでスタートしました。Lindaさんの英語自体も聞き取りやすくて良かったです、
その丁寧な言葉遣い、物腰…全体的な雰囲気…も含めて、「静かなパワー」という感じでした。
いくつかメモを取った点を書いておきます。
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・「人が変わる」のは非常に難しい。なので「(変わるんだと)信じること」が大事。
#ここだけだと宗教チックですが(笑)。
・「あいつらは〜」「私はね〜」という相手と自分を分離する言葉はNGワード。「僕らの考えで〜」という『自分達』の構図になるように。
・他人に対して「ありがとう」という人は成功の確率が高い。
・「抵抗に敬意を払い味方につける」
ネガティブなこと、人からは逃げたくなる。
けれどそれを恐れずに、話を聞くことで学ぶことも多い。
#「反対意見を理解することで準備する」というアプローチは良い考え方になりました。
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■立ち上がれ、「義理・人情プログラマ」〜UNIX哲学原点回帰による「使う人」「作る人」の二人三脚開発のススメ〜
當仲寛哲(USP研究所 代表取締役所長)
ユニケージ開発手法で技法・技術(シェルとテキストファイルの組合せ)で短期間でシステムを構築してきたとのこと。
#「シェルとテキストファイルの組合せ」の話は別の方々からもちょくちょく聞いていたので楽しみでした。
話の内容は、ご本人の体験談やそこから出たエンジニアへの熱い想いが詰まっていて、(話し方のうまさもあって)身を乗り出して聞いているような感じでした。
こちらもピックアップしたメモを書きます。
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・正確なのは当たり前。スピードが全てを解決する。
・既存基幹システムの再構築の話。既存プログラムからでなく、仕事(IN/OUT)からアプローチをした。
・「義理」と「人情」と「コンピュータ」
ハッピーを広める。スピードが必須。自律と協働。
・USP研究所には社則はない。自分なりのルールを各自が持てば良い。
・楽しいプログラマがいなくなった。
その理由として…
1:それは自分で1から書くことをしなく(できなく)なった。
2:パーツでなくシステムとして書くことをしなく(できなく)なった。
・三悪
1:顧客・開発会社→技術者を奴隷のように扱う
2:草食系エンジニア、暗くて不健康
3:ゼネコン体質業界
・エンジニアはハッピーメーカー
・小さな勇気と不断の努力
街に出る、自分から話しかける、人の誘いを断らない、
・心に響き合う「熱い想い」こそが仕事へのモチベーションになる。
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Lindaさん、當仲さん講演後の拍手の迫力(大きさや長さ)が、その内容の充実さを表現しているように思いました。
それとまた自分の中でしっくり来ている、また強い想いを持っている方の話は本当に良いと思いました。
#動画公開されていると思いますので、ぜひ観てみてください。
■「PFカフェ〜プロジェクトファシリテーションについて話してみませんか〜」
石前あきさん
#同時刻に行われた「エクストリーム・プログラミング開発事例TOP5」(川端光義さん-アジャイルウェア 代表))にもとても興味があって直前まで迷ったのですが、今回はこちらを選択しました。
3〜4人のグループで、PFでやっていることを「絵」に描いて説明して共有していく…というグループワークでした。
その中で、私はKPT、ニコニコカレンダー、バーンダウンチャート、ITS(Redmine)での共有、私達対問題の構図などを説明しました。
時間が少なかったりしたこともあり、(私は)もう少しそれぞれの取り組みで突っ込んだ議論をしたいなぁと思いました。
#おそらく普段からやっている/力を入れている分野だったので、たまたまステージが合わなかったのかなぁと思っています。
「実際に導入する際の(組織的な)苦労」とか「日々の改善のノウハウ」など、ある程度コンテキストを共有した上で議論するというのをしたかったです。
それでも自分の普段行っていることを人に伝えることでより整理できた点は良かったです。
■「プラクティス・技法を洗練しうまく伝えるためのコンテキスト記述〜 Continuous deliveryを題材に実際に試してみませんか?」
森崎修司さん(奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 助教)
「XP祭り関西2011」とほぼ同じ内容でした。
森崎さんの「関西人の気の良い兄ちゃんが気軽に話している」というスタイルで、お笑いやセルフツッコミを入れたり…というのが聞きやすい感じです。
■「SIerから見た開発案件の進め方〜ウォーターフォールモデルとアジャイルモデルのハイブリッド〜」
山之内 安甲子さん
(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 基盤技術第1部
講演の概要を見て一番期待していたコンテンツでした。
同じSIerとしてアジャイルに対してどのようなアプローチをしているのか知りたかったので。
実際の内容は、PMになったばかりで得た講演者の経験を話すという感じでした。
#PMの経験が少ないということを後で知ったのですが。
自分が役割分担を越えて口出してPJが回らなくなったり、パートナーさんへの対応で失敗したり…という失敗談と、工夫した点を率直な言葉で語っている印象でした。
#対人スキル、チームビルディング的には、前提レベルの内容でしたので、ちょっと期待と違っていた印象でした。
■『超』ふりかえり 〜 Agile なう #aj11 〜」
気になるセッション毎に分かれて、深掘りをして、次のアクション(そしてAgileJapan2012)へ向けた表明をTwitterでつぶやくという形で行われました。
#TwitterIdを持っていない人はその場で紙に書くという感じで。
■懇親会
いつものように、色々な方とお話することができました。
告知セッションもあって、これから開催されるイベントの紹介がたくさんありました。
Agile Charity Event in Osaka、Ruby勉強会@関西、関西ライフハック研究会…最後には自分の連載やWebサービスの宣伝にもなったりして、色々あるなぁと感心していました。
なにより印象に残っているのはこの「スパルタ達によるプログラマ職業紹介」動画ですが(笑)。
■その他
・平日昼間だったこともあってか、(XP祭り関西などと比較して)思っていた以上にスーツの方が多く、半分以上がスーツだったように思います。
・ノートPC率は勉強会などに比べると少なかったです。
#ちなみに勉強会では、その内容によりますが、ほとんどが持っている、かつ、Macなこともあります。
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この日のハッシュタグは#aj11osakaです。
#AgileJapan2011本体のハッシュタグは#aj11です。
タグ:勉強会