なんかの書籍で…
「優れた技術者のことを畏敬の念を込めて【ウィザード】と呼ぶ」
…とありました。
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大学時代のバイトの1つにコンピュータ関係のものがありました。
とは言え、プログラムをバシバシと書くわけでもなく、大量の紙の設計図をスキャンしてファイル化する…という作業レベルでした。
#朝出勤すると昨日と同じネクタイ+シャツでヨレヨレ=泊まり込みな社員の方がいて、それを見た時に「この業界には入らないぞ!」と思ったのに…なぜかこの業界にいます(笑)。
その工程途中で(正確には忘れましたが)ファイル名の変換だったか、いくつかの単純反復作業を行う必要になりました。
#1つ1つを手作業でするには難しくないけど、時間がかかる作業と思ってください。
で、ちょくちょくお話していた社員の方に相談したら…
「ファイル名を変える条件は?…ふむふむ…なら、こんな感じかなぁ…」
…とおもむろにUnixのコンソールを立ち上げ、(当時の私にとっては)規則性のない記号と文字列の羅列…まさに暗号としか思えなかった…を打ち込み、最後にポンとEnterを押しました。
コンソール上では何も起きず無機質なカーソルが点滅しているだけでしたが、そのファイルを見てみると、やりたかったことが出来ていたのです。
説明を含めて5分もかからないやり取りでしたが、まさにウィザードの使う魔法のようで「すごい!」と感激しました。
#試行錯誤せず、ワンライナーだったので、余計にそう感じたのです。
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もうずいぶん前の記憶なので、誇大、美化されているかもしれませんが、元気にしているかなぁ、あのウィザードな方…と思い出しました。
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